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漢方・鍼灸・東洋医学辞典

漢方医学、鍼灸医学、東洋医学に関する用語を解説した辞典的ブログ。

『新版 漢方の歴史』 小曽戸洋著 大修館書店

東洋医学お薦め図書

 

 

 東洋医学はどのように誕生し、どのように発展していったのでしょうか?

 東洋医学・鍼灸の源流は、言うまでもなく中国古代文明に端を発していますが、すでに前漢の時代に原典である『黄帝内経』が成立するという成熟と完成をしています。

 その後連綿とその思想や技術が世代を超えて受け継がれ、さらに各時代の著名な医家によって発展を遂げ、我々はその恩恵を享受することができ、そしてまた今でも現在進行形で研究が続いています。

 世界各国には古くから伝わる伝統医療と呼ばれるものが数多くありますが、その中でもこの中国発祥の東洋医学・鍼灸は、他の伝統医療よりも完成度が高く、地域や民族、時代を限定しない普遍性を有しています。そして伝統的であるから古くさいのではなく、現在においても、多くの人々の健康の維持や治療に貢献し、西洋医学の足りないところを補完するだけの効果を発揮しています。

 

 今日においても医療として認められ、人々の健康に寄与している東洋医学・鍼灸・漢方薬。人類の歴史から見てもこれほどの長きに渡り利用され、今日もなお生活に根ざしている医療も稀有であります。

 地域や歴史を超え、人類が受け継いできたこの医療は、いったいどのような歴史があるのでしょうか。一般に東洋医学・鍼灸は“伝統医療”という総称の一つに入りますが、本書では、今日も広く利用されている東洋医学の歴史を、成り立ちから発展、受け継がれ方、そして中国と日本の展開をそれぞれ分かりやすく解説しています。馬王堆漢墓(まおうたいかんぼ)から発見されたミイラのお話など、興味深いものもあります。東洋医学・鍼灸の歴史を学びながら、東洋医学の基本的な考え方にも触れることができる、コンパクトな良書です。著者は現在、北里研究所東洋医学総合研究所医史学研究部部長を勤める医学史のエキスパートですので、内容にも信頼性があるのでおすすめです。

 本書の元は、1999年に発行されたものであります。ここで紹介した新装版は、新しい知見や図版、表などがつけ加えられたものです。購入するのであれば、こちらの新しいものをお薦めいたします。 

 

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