『黄帝内経』
『黄帝内経』は、春秋戦国時代以前からの医療、治療経験を総括した書物で、その後の中国医学・東洋医学の理論体系の基礎となったものである。
人体の生理、病理、疾病、診断、治療、予防といった基礎的な身体と病気の話から、鍼灸、湯液(漢方薬)といった治療内容の話も含み、幅広い内容が網羅されている。
著者は不明であるが、一人の著者によるものと言うよりは、何世代かに渡って多くの医家の知識を積み上げて築いたものと考えられている。
『黄帝内経』には、『黄帝内経・素問』と『黄帝内経・霊枢』という二つがあり、それぞれ『素問』、『霊枢』と略されることが多い。
【参考図書】